I want it!
という言葉をよく聞きます
しかも他の子どもが持っている
おもちゃを指さして
しかももしそのおもちゃを
手に入れたとしても
他の子が次に取ったおもちゃを
また手に入れようとします
今さっき手に入れた
誰かが持っていたおもちゃを手放して
保育士の仕事の一つとして
それぞれの子どもを観察して
その子の興味、関心をとらえ
そこからアクティビティを展開して
興味のある遊びから学びにつなげる
という流れがあります
では他の子が遊んでいるものばかりを
欲しい欲しいと追い続ける子の
興味のあるものは何なのか?
他の子が車を持っていれば車
ボール遊びをしていればボール
お人形を持っていればお人形
シールを持っていればシール
鍋を持っていれば鍋
ドレスを着ていればドレス
おもちゃを欲しがる基準が
「誰かが持っているから」であって
「自分が本当にそれで遊びたいから」
ではなく
生まれて2年も経たない子どもに
これを見せつけられると
「これを生まれて2年足らずで
周りの大人のふるまいから学んだ?」
という環境要因よりも
「『他人が持っているものは
良いものに違いない』という考えが
本能的にあるのか?」
と生物としての生まれつきのものを
考えさせられずにはおれず
むしろ
本当に自分の内側から欲しいもの
自分が心底楽しめるもの
なんてのは
もっと成長してから見えてくるものなのか
もっと自我とかと関係してくるのか
もしくは
どれだけ成長したって実は
「『他人が持ってるもの』だから欲しい」
が世の中を動かしているのか?
他人が持っている車
他人が持っている家族
他人が持っている洋服
他人が持っている高級時計
他人が持っている最新の携帯
あれが欲しい
これが欲しいという
自分の欲望について
考えさせられた2024年の夏でした